人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスです。人に感染症を引き起こすものはこれまで6種類が知られていますが、深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがあるSARS-CoV(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)とMERS-CoV(中東呼吸器症候群コロナウイルス)以外は、感染しても通常の風邪などの重度でない症状にとどまるとされています。
新型コロナウイルス感染症は、ウイルス性の風邪の一種です。発熱やのどの痛み、長引く咳や強いだるさ(倦怠(けんたい)感)を訴える方が多いことが特徴で、重症化すると肺炎となり、死亡例も確認されています。特に高齢者や基礎疾患などのある方は重症化しやすい可能性が考えられます。
新型コロナウイルスの感染は、飛沫(ひまつ)感染と接触感染の2つが考えられます。(3月2日時点)
感染者の飛沫(くしゃみ、咳(せき)、つば など)と一緒にウイルスが放出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。
屋内などで、お互いの距離が十分にとれない状況で一定時間いるとき。
感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスが付きます。他者がその物を触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染します。
電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど。