矢板会場 市民懇談会 開催結果
開催日時:平成27年7月7日(火曜日)19時00分~
開催場所:文化会館小ホール
参加者数:85人
市民の皆さんから頂いたご要望、ご提言等を要約してご紹介します。懇談会開催時点と状況等が異なる場合がありますので、ご了承ください。
バイオマス発電について
里山の環境を良くし、地域の活性化、雇用の創出を図るため、多くある山林を有効活用しバイオマス発電を進めたらいかがでしょうか。
副市長
産業を興す中で行政が関わっていくとなると行政的責任が出てきます。民間でやってうまくいかなかったらそれでいいだろうということではないんです。国と県と市が合体しながら地域興しのためのバイオマス発電、バイオマスボイラー、ハウス栽培、植物工場のきちっとした構想、ビジネスモデルを持って3年、5年やって利益の上がるものが、出来れば良いと思っております。何を言いたいかといいますと投資にはリスクも伴いますから無理があると思います。
西小学校の入学者数について
西小は入学者数が昨年6人、今年6人と少ない状況です。あるテレビ放送で、三重県の相川小学校では1年生から英語を学び、外国の先生も導入する等特別なことをして入学者数が増えたそうです。
教育長
西小については、通学区域の枠をはずして、市内どこからでも入学できるという特認校制度を指定しております。既に、少人数の学校がいいと、入学していただいたお子さんがいます。教育については学校長によってかなり内容が変わってくると思いますが、ぜひ特色ある教育は進めていただきたいと思っております。そのなかで、英語教育については本市でも1年生から学んでおりますし、ALTも導入しております。これをもう少し特化することも可能だと思います。
矢板東高校への入学者数について
また矢板東高校について、レベルが高くなって今年は泉中からの入学者は0人で、矢中からの入学者も少なかったと聞いています。
教育長
矢板東高校については、地元の子供に地元の高校へ入って頂きたいという期待感はありますが、生徒本人の意思で宇都宮や大田原の高校に進学先を求めている現状がございます。たまたま今年は泉中から1人も進学しませんでしたが、問題だということはないと考えております。次に、矢中から東高校への進学者が少ないというお話ですが現在、付属中は4年目になりました。小学校から70人募集し中学校から90人募集しますが今年から特色選抜が始まり中学校の90人は全て特色選抜で募集します。一般試験では一切入学できないようなシステムになっています。特色選抜というのは、この学校はこういう生徒を求めますという学校の希望があり、その希望、校風等に生徒自身があっているかどうか判断し選択するものです。市内の子供の在籍数ですが、小学校から入ってきたのが26人中学校からが21人合計47人です。一学年の生徒数が160人になる前から統計を取っていますが、多い時で平成19年度に20%をこえまえたが、あとは14パーセント台です。今年度は14.5%ですので、率ではけして少なくありません。
矢板高校の特色ある教育プログラムづくりについて
矢板高校に寮をつくり画期的で特色ある教育をおこなえば農業後継者の育成や農業振興につながると思う。
市長
農業高校へのアプローチの提言についてはまさにその通りだと思っております。矢板市行政として矢板高校にどれだけの力を与えることができるのか今後の検討課題になると思います。農業後継者の育成のための専門学校は全国的に見ればかなりの数があります。高校の段階で学ぶ農業とさらにそれを高めていくための、次の次元の学ぶ場が当然あるものと思います。今後矢板高校とも連携を密にしたいと思いますし、県へも働きかけていきたいと思います。
園芸農業の振興について
矢板市は塩野谷管内でも一番園芸の売り上げが低く、園芸農業が定着していません。道の駅ができるときに簡易なハウスに補助金を出していただいたが、矢板は非常に北風が強く簡易なハウスでは壊れてしまいます。きちっとした鉄骨などのパイプハウスを建てるための補助をしていかなければ園芸が育っていかないと思います。稲作で利益を上げることは米価が下がっている現在限りがあります。園芸農業の振興にもう少しご協力いただきたいと思います。
市長
園芸農業振興のためにハウスの補助をしましたが、風の強い矢板ではきちっとしたハウスをつくらなければという話もありました。しかし、基本的には農業従事者がもう少し意識を変えて儲ける農業儲かる農業をどうするかを考え、発想の転換をしていかないと今の状況を打ち破ることは出来ないと思います。今後、農業行政の中で園芸農業の振興をどうするかということも含めて農業のあり方を研究していかなければならないと思っております。実践者の方のいろんな思いやご提言、ご指導をいただきたいと思います。
都会の住民の受け入れについて
一人暮らししている人たちや貧困者を東京都から、お金を貰って引き受けて矢板市の空き家で農業体験をさせたり、共同生活させたらどうか。
市長
空き家対策の問題から、さらに空き家を活用した対応についてのご提言をいただきました。特別措置法が施行され、強制力をもてるようになりました。これまでも調査を行い大体は把握しておりますが詳細な実態調査をし、また、空き家になってしまった原因調査等も市として一括で取り組んでいかなければならないと思っております。
都会からの貧困者の引き受けや共同生活についてはいまのところは考えておりません。今後の検討課題とさせていただきます。
また、今国が進めている高齢者を都会から地方へという動きがありますが、これについては慎重に対応していくべきだと思っております。高齢者に地方に来て住んでいただいて元気なうちはいいですが、のちのち問題が出てくると思います。
高齢者への情報の周知について
認知症の方や、一人暮らしの高齢者の方にしっかりと行政からの情報が伝わるようにして欲しい。
高齢対策課長
認知症の方や高齢者の方にいくら通知を送ったり、広報を配布しても見てもらえない、聞いてもらえないというのが現状でございます。地域包括ケアシステムの生活支援を行いながら外に引っ張り出そうということを考えております。皆様のご協力を得ながら行政、地域一丸となって進めてまいりたいと思っております。
城の湯温泉の利用について
城の湯温泉の改修に伴い設置する予定の健康増進設備は温泉券がないと利用できないのか、また、1ヶ月、半年、1年券の発行予定はあるか。
社会福祉課長
城の湯温泉を改修し2号館にトレーニングルームなどの健康増進機能を集約します。利用方法についてはまだ決めておりませんが、私供では温泉を利用する中で健康増進施設も利用していただく方向で考えております。利用形態については市民の方が利用しやすいように、今後検討させていただきます。また、利用券の期間設定については現在は回数券のみですが、今後の検討課題とさせていただきます。
矢板市のお祭りについて
矢板市では、様々なお祭りを市民力でやっているが、市外の方にPR出来ていない。もっと大々的にやって欲しい。市民の中ではともなり祭りがなくなったことを残念がってる人が多い。ともなり武者行列を続けてほしかった。
市長
市内のイベントがあまりにも多すぎて、かなりの労力を費やしていた経緯があり、整理をし、焦点化しました。さらに、ともなり祭りについてはイベントが集中する時期ということもあり廃止しました。今後どうするかについては、検討課題とさせていただきます。
独身者の結婚支援について
矢板市の独身者数を調査して、結婚させて定住させるような企画をもっと行って欲しい。40代50代の独身者を結婚させてください。
市長
民間で結婚奨励の取り組みをしていただいておりましたが、現在、市長名で結婚相談員を任命して取り組んでいただくところまで来ております。行政としても重要な課題ですので積極的に取り組んでまいります。
病児の預かり、保育園への看護師の設置について
保育園などでは子どもの熱が37℃を超えると預かってもらえない。保育園等に看護師を置くことはできるか。
子ども課長
病後児保育については、矢板市内ではピッコロ保育園で預かりをしています。病中保育については宇都宮の済生会で預かりをしています。病中、病後の子どもですので安全面の観点から、とびこみで預かるというわけにはいきません。これらを利用するのには医師の診断書が必要ですし、事前申し込みが必要です。
保育所等への看護師の設置ですが、矢板市内には保育所が8カ所あり、うち6カ所が民間で看護師を置いているのは2カ所です。民間保育園については出来るだけ看護師を設置するよう推奨しています。ただし、看護師は子どもの病状を判断することは出来ますが、治療、看護をすること、薬を飲ませることは医師の指示がないという問題もございます。
女団連への加入者について
女団連に若手を入れて欲しい。
生涯学習課長
諸先輩方にも引き続きご協力をお願いしつつ行政としても努力してまいります。
長峰公園の利用について
現在、矢板運動公園でグラウンドゴルフをやっているが、不便なため長峰公園のグラウンドを借りたい。
都市建設課長
長峰公園は様々な方、多くの方が利用する多目的公園ですので、グラウンドについては多目的グラウンドである矢板運動公園のグラウンドをお使いいただくようお願いいたします。
市内一斉清掃について
矢板市内の一斉清掃を6月にやりましたが、草が成長して根がはってしまい草むしりしにくいので、もっと早い時期にして欲しい。
くらし安全環境課長
市としてお願いしているのは草むしりではなく、粗大ごみ、家電ゴミ、空き缶等のゴミ拾いです。今、おっしゃっていただいた、草むしりについては行政区等で自主的にやって頂いているものだと思いますので、調整は行政区等で行っていただくようお願いいたします。