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Yaitars(ヤイターズ)~遊び尽くすひと~

印刷ページ表示 更新日:2021年4月30日更新

暮らす人々

地域にチャレンジする人を増やす、支援することを目的に設立された「矢板ふるさと支援センターTAKIBI」では、地域で活動する様々な方々にインタビューし、その暮らしをお届けしています。

塚田翠さん

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塚田さんは生まれも育ちも生粋の矢板っ子。

安沢出身で、現在は健康運動指導士として介護予防や、健康になりたい人の運動をサポートするお仕事をしている。

 

その傍らで、現在「AKICHI」という子ども達の体力・運動能力向上を目的とした外遊びをサホートする団体を運営。月に一度、市内で子ども達が自分自身の体の使い方を体得することを目的として、本気で遊べるスペースを開放。子ども達の外で遊びたいという意志を尊重し、誰でも気軽に参加し遊べる場所を目指し活動している。

 

一体、その「AKICHI」にはどんな思いがあったのか、お話を伺ってみた。

 

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AKICHIの設立に至ったわけ

―AKICHI設立の経緯を教えてください


塚田さん

『そもそも私の仕事は、健康運動指導士といって、病院の先生から指示を受けながら患者さんに対して運動を提供する仕事なんだけど、今のおじいちゃんおばあちゃんたちってさ、若い頃は機械もなくて手作業でなんだかんだやってきた人たちでしょ。だからご病気になってリハビリした時でも、反応が速かったりする訳ですよ。』

 

『で、ふと今の自分たちも含めて、体を使ってない若い人たちについて考えてみると、年を重ねていった時にあんまり良いことは無さそうだな...ってところを思って。だったら、どこら辺から予防していけば介護は必要なくなるのかな、ってところから掘り下げていったら、子どもの時から予防すればいいと思って。そして子どもとやるなら楽しく遊ぼうっていうところに巡り巡って。』

 

AKICHIの背景には、今後の介護を見据えた上で、今の子供たちの楽しい空間を作りたい。そんな思いが込められていた。

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よく遊んだからこそ学べたこと

AKICHIの活動を通して、自分が子供だった頃をよく思い出すそう。

塚田さんは幼い頃、遊びを通して多くのことを学んだと言う。

 

塚田さん

『昔の話を持ち出す訳じゃないけど、私たちの頃の遊びっていうのは、ちょっとリーダー格の年上の人がいて、中には年下の子もいて。その年下の子を守りながら手加減して遊ぶでしょ。それってつまり、小さな社会が出来上がっていた訳じゃないですか。そこで友達との関わりっていうのを学んで、それでなんとなく縦割りで上の人をたてて、下の子にはちょっと手をかけて。だから、そこで人間関係も練習できてたんだよね。』

 

昔懐かしの遊びは、体の使い方を体得するだけでなく、社会に出ていくうえで重要な人間関係も学べる。

青い猫型ロボットが出てくる某アニメのような、わくわくする世界観を感じた。

 

田舎の遊びから世界へ

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―理想のAKICHIとは何でしょうか?

 

塚田さん

『私の中での一番の理想は、矢板出身のプロスポーツ選手やオリンピック選手が出るっていうのが理想。よくAKICHI行って遊んでたんです。っていう選手が出たらいいな。あと、スポーツ界だけじゃなくて、芸術系もいいね。あそこで遊んでて、イマジネーションとか何かこうセンス的なものが見当たるとか、そんな人が出てくれると嬉しいな。』

 

子どもたちへの愛情はもちろん、今後の介護業界を見据えて遊び場を提供する塚田さんは、とてもかっこよく見えた。

 

「AKICHIでよく遊んでたからこの舞台に立てました。」

そんなことを言う世代が、いずれ現れるかもしれない。

 

塚田さんの活動をさらに応援していきたいと感じた。

(聞き手・書き手|地域おこし協力隊 渡辺惠太)

 

プロフィール

塚田翠(つかだ みどり)さん

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矢板市安沢生まれ。
矢板市内で健康運動指導士として患者さんの運動をサポートしている。

仕事の傍ら、子供たちの運動をサポートする団体「AKICHI」を運営。
子ども達が自分自身の体の使い方を体得していく目的として、昔懐かしの本気の外遊びをする場所を提供している。
月に1度、市内に子ども達の遊べるスペースを開放。

AKICHI Facebook
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AKICHI instagram
https://instagram.com/akichi_mid?igshid=dy29fhs0lwze<外部リンク>