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平成24年度における市の除染の取り組み

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 更新日:2013年4月19日更新 ページID:0002374

 市では平成24年度に、国の「放射線量低減対策特別緊急事業費補助金」を利用し、主にお子さんが長時間過ごす
生活空間を中心に、除染に取り組んでまいりました。結果は以下の通りです。

主な除染実施施設の空間放射線量率の変化

空間放射線量率単位:1時間当たりマイクロシーベルト

施設名 除染作業前測定 除染作業後測定 低減率
測定時期 平均空間放射線量率(毎時) 測定時期 平均空間放射線量率(毎時)
矢板小学校 平成24年7月 0.232 マイクロシーベルト 平成25年2月 0.112 マイクロシーベルト 51.70%
東小学校 平成24年7月 0.226 マイクロシーベルト 平成25年2月 0.123 マイクロシーベルト 45.60%
川崎小学校 平成24年7月 0.236 マイクロシーベルト 平成25年2月 0.083 マイクロシーベルト 64.80%
西小学校 平成24年7月 0.205 マイクロシーベルト 平成25年2月 0.172 マイクロシーベルト 16.10%
豊田小学校 平成24年7月 0.212 マイクロシーベルト 平成25年2月 0.190 マイクロシーベルト 10.40%
泉小学校 平成24年6月 0.249 マイクロシーベルト 平成24年11月 0.148 マイクロシーベルト 40.60%
矢板中学校 平成24年7月 0.200 マイクロシーベルト 平成25年2月 0.165 マイクロシーベルト auto.50%
泉中学校 平成24年5月 0.285 マイクロシーベルト 平成24年11月 0.170 マイクロシーベルト 40.40%
長峰公園 平成24年7月 0.254 マイクロシーベルト 平成25年2月 0.181 マイクロシーベルト 28.70%

その他の除染を実施した施設

  • 都市公園 12施設
  • 農村公園 5施設
  • 保育所など子ども福祉施設 7施設
  • 八方ヶ原牧場など永年性牧草地 22施設
  • 泉地区でお子さんが住む戸建住宅 123戸

より詳しい除染による空間放射線量率の変化は、下記PDFファイルをご覧ください。

平成24年度除染作業実績[PDFファイル/46KB]

除染の解説

 空間放射線量率は、自然減衰や風雨による移動により、時間の経過とともに下がって行きます。
 現在問題となっている放射性セシウムには、セシウム137とセシウム134があり、福島第一原子力発電所の事故ではほぼ
同数が放出されました。
 このうちセシウム137は半減期が約30年であり、最初の30年が経過した時点で半分に、事故から60年後には25%になり
ます。セシウム134は半減期が約2年であり、最初の2年が経過した時点で半分に、事故から10年後には3.1%に減少します。
この時間の経過とともに減っていくことを、自然減衰と言います。
 平成25年4月現在、事故から2年が経過したため、風雨などによる移動がなければ、セシウム137は約10%減少、セシウム
134は50%減少しているため、合計約30%の放射性セシウムが減少しています。

 放射性物質は時間の経過とともに減っていきますが、減り方はだんだん緩やかになっていきます。また、元の量がとても
多ければ、その分減るまでに長い時間を要することとなります。
 除染作業は、放射性物質を取り除き、量を減らすことで、その減少を早める効果があります。
 特に周囲よりも高い空間線量となっている箇所(ホットスポット)を除染することが、もっとも効率の良い除染作業となりま
す。

除染未実施施設の空間放射線量率の推移

除染実施済み施設の空間放射線量率の推移

 除染とは、放射性物質を取り除き、集め、隔離することです。
 放射性セシウムだけを取り除くことはほぼ不可能なので、通常はセシウムを含む汚泥を取り除きますが、セシウムの量に
対し土の量のほうがはるかに多いため、特にセシウムの濃度が高い汚泥を選んで取り除きます。
 取り除いた汚泥は1箇所に集めますが、集めることで放射性セシウムの量が増え、その付近の空間放射線量率も高くなり
ます。
 そのため、集める場所を人が近づかない所にする、フェンスなどで囲って近づけないようにする、埋めることで遮へいする
などといった隔離をします。
 残念ながら、現在の技術では放射性物質そのものを消すことはできないので、除染後の集積した放射性セシウムは、自
然減衰を待つこととなります。

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