矢板市公共施設再配置計画の公表について
『矢板市公共施設再配置計画』を策定しました。
公共施設の現状と課題
矢板市では、現在133施設、延床面積約148千平方メートルの公共施設を保有しており、それらの施設は建築から30年~50年が経過しており、今後、老朽化に伴う建替えや大規模改修が必要となってきます。さらに道路や橋梁などインフラ施設についても、同様に維持更新が必要となり、大きな財政負担が予想されています。
また、進行する少子高齢化、人口減少により公共施設のニーズは年々変化しおり、新たな公共施設のあり方が問われています。
今後、インフラを含む公共施設を、現在と同じ規模で維持更新していった場合、30年間で1,262億円の財源が必要となりますが、充当できる財源は727億円程度しか確保できず、535億円の財源不足が予想されており、早急な対応が求められています。
公共施設の再配置計画
これら問題に対応するため、平成28年8月に市の保有する公共施設の全体像と各用途別施設の現状を分析した『矢板市公共施設白書』を、平成29年3月に公共施設の長期的な管理方針を示した矢板市公共施設等総合管理計画』を策定しました。今回、総合管理計画で示した基本方針に基づき、施設ごとに、維持更新、統合複合、解体や譲渡などによる施設廃止など、施設の具体的な方針を示す公共施設再配置計画の策定に取り組んで参りました。
計画策定までの経過
計画策定にあたっては、庁内の検討部会で計画の素案を作成し、学識経験者や市民の代表で構成する策定委員会で、計画案を協議し、計画を策定してきました。また、シンポジウムや説明会を開催し広く市民に周知を図るとともに、パブリックコメントを実施し市民の意見を集約し、平成30年3月16日に開催した第5回計画策定委員会で、計画を正式に決定しました。
矢板市公共施設再配置計画
今後30年間で、公共施設の延床面積33%、施設の建替えや維持管理に掛かるコスト244億円を削減するとともに、事業運営費の見直しや施設の長寿命化を図ることにより107億円、合計351億円のコスト削減に努める。また、今後発生してくる施設の建替えに対応するため、年間4千万円程度の基金の積立の実施するとともに、民間活力の導入について検討するとともに、施設利用料の見直しも実施し、施設コストの削減に努めるものとします。
また、今後、この計画を受けて、施設ごとに個別計画の策定を進めていきます。
具体的な内容は計画書を参照ください。
パブリックコメントの公表
計画の策定にあたり、平成30年2月20日から3月17日までの期間、パブリックコメントの募集を行いました。
応募いただいたご意見とそれに対する市の考えについては、