国指定天然記念物「ミヤコタナゴ」の生息調査を行いました
国指定天然記念物「ミヤコタナゴ」の生息調査を実施しました
国指定天然記念物「ミヤコタナゴ」とは
ミヤコタナゴはかつて関東地方に広く生息していましたが、環境の変化により減少し、絶滅が心配されています。
昭和49年に魚類で初めて国の天然記念物に指定され、現在では栃木県と千葉県のごく一部のみ生息しています。
矢板市山田地区の池にはミヤコタナゴが生息しており、山田ミヤコタナゴ保存会が保護活動を展開しています。
※池の具体的な場所については、環境保護のため、公表しておりません。
ミヤコタナゴ保存池の生息調査について
保存池の環境維持・ミヤコタナゴ生息数確認を目的として、保存会が中心となって毎年生息調査を実施しています。
今年度は10月19日(土曜日)に実施し、456匹(内、稚魚52匹)が確認されました。
昨年度の547匹より数は減りましたが、ミヤコタナゴの生育環境としては「安定している」と考えられます。
今後も栃木県、栃木県水産試験場の指導を受けながら、ミヤコタナゴの理想的な生育環境を整えていきたいと思います。
↑開会式の様子。
↑池の中に入って、生物を捕まえます。
↑生物ごとに仕分けをして、個体数を数えます。
↑今回確認できたミヤコタナゴです。
↑泥の除去も併せて実施しました。
生息調査の結果
生物名 | 生息数 |
---|---|
ドジョウ | 2 |
ホトケドジョウ | 857 |
ミズカマキリ | 45 |
アメリカザリガニ | 多数 |
ヤゴ | 1 |
ガムシ | 251 |
マツモムシ | 多数 |
ニホンアカガエル | 1 |
ドブガイ | 32 |
タイリクバラタナゴ | 13 |
ミヤコタナゴ | 456 |
調査参加者
山田ミヤコタナゴ保存会、山田行政区役員、栃木県自然環境課、栃木県水産試験場、矢板市
ミヤコタナゴを見てみませんか?
矢板市生涯学習館1階ロビーでは、国の許可を得て、ミヤコタナゴの生体展示を行っています。
今年の6月に産まれた稚魚もとても大きくなりました。お近くにお越しの際は、ぜひご覧ください。