矢板武旧宅は、平成9年に市に寄贈され、「矢板武記念館」として一般公開しています。
床面積319.51平方メートル(96.7坪)平屋建て
矢板家の旧宅で、玄関や客間、寝室、土間などがあり、矢板武に関する資料や写真などが多数展示されています。
矢板武は当時の元勲たちと交流が深く、山縣有朋、品川弥二郎、渋沢栄一、勝海舟などとの交流の記録が残されています。なかでも、矢板武記念館の正面玄関の奥に飾られた「聚薼亭」と書かれた額は、明治14年の晩秋に勝海舟が書いたとされています。このころの矢板武は、那須野が原開発のため忙殺されており、関係者や政治家達が絶えずこの屋敷に出入りし、活発な議論や相談が行われていました。この様子を勝海舟が「薼(ちり)まみれになって一生懸命働いている人たちが聚(あつ)まる亭(やしき)」と讃え、名付けたと言われています。
矢板武塾の第9期・第10期で「蔵再生」をテーマに検討し、平成25年度に東蔵(写真右側の土蔵)を改修しました。
西蔵もイベントスペースとしてご利用いただけます。
樹齢約180年、幹周約2メートル、高さ約17メートル
矢板武の先代である坂巻五右衛門の代に植えられたものと考えられます。市内のシダレザクラの中では、樹形・樹勢・花付きともに第一の名木です。
例年3月下旬から4月初旬頃にソメイヨシノより一足早く開花します。