海の青とまぶしい太陽の黄色い輝き。
そして美味しそうなピザの焼ける匂い。
ここは地中海のナポリでしょうか。
いいえ、ここはナポリピッツァ専門店 ヴィア ナポリ。
矢板で本格的なナポリピッツァが楽しめるお店です。
店内は地中海をイメージし、青と黄色の配色が配色されていて、異国の雰囲気たっぷりです。
訪れた9月の下旬には、ビアンカ プロシュートという、チーズとトマトがのった生地にルッコラがどっさりのって、さらにパルマ産プロシュートがこれでもかと重ねられたピザを注文。
プロシュートは出す直前にスライスするので、香りがふわっと楽しめます。食べると、ルッコラの爽やかさとプロシュートの塩気、オリーブオイルの香りが組み合わせが美味しい。
生地ももちもち感とこんがり感がいい具合に焼かれています。
美味しくていくらでも食べられてしまう。
気分はもう地中海です。
こんな美味しいピザを食べられるヴィアナポリさんは2007年に宇塚さんご夫妻がオープンされました。
宇塚正憲さんはその昔、ナポリピッツァを初めて食べた時の衝撃が忘れならないといいます。
少ない道具でシンプルに焼かれたものが、あんなに美味しいとは!
そしてその味が200年以上変わらず受け継がれているとは!!
こうしてピッツァ職人としての道をスタートさせました。
奥様の知子さんとは大学時代に知り合い、当時から一緒にお店をやりたいと話されていたそうです。
知子さんはその後アパレル業界に進む、店舗のマネジメントや人材の育成に励んできました。
そして14年前に、二人の力を合わせてナポリピッツァ専門店をオープンさせたのだそうです。
なんて素敵なストーリーでしょう!!
最初は知らない味を知ってほしいという思いから始めましたが、徐々に一緒に働くスタッフも笑顔で楽しんでほしい、このお店で働いて良かったと思えるお店にしたい、と思うようになったそう。
スタッフが楽しんでくれたら、その気持ちはお客さんなやも伝わる。
ピザを通して笑顔を繋がる「ピッツァスマイル」という言葉を掲げて、たくさんの人を笑顔にさせてくれるピザ屋さん。
素敵ですね。
ピザは同じメニューでも毎日変化するのが面白いです。
そう話された知子さん。天候や窯のなど、いろんな要素から、焼き加減や生地の状態、味が変わっていくそう。
働く人の気持ちも毎日同じではないので、表情をみたり、話をしたり。
そういう風に変化に合わせて対応するが楽しいそうです。
14年という長い日々をそうやって支えてきたのですね。
正憲さんはこのお店しか出せないピザを出していきたいと話されていました。
ピザはシンプルな材料を使い、窯であっという間に焼き上がる料理ですが、完璧になるということはない。
そこが面白いところで、日々工夫をしながら研鑽しているそうです。これからますます美味しさを増していくことに期待です。
オープンして14年目になるお店は人間なら中学2年生。
一人の人間が成長するように、お店もどんどん成長させていきたい、そう楽しそうに話すお二人。
これからもみんなを笑顔にしてくれるピザを楽しみにしています。