花はご覧の通りオレンジ色で、赤い斑点があり放射状に開きます。
午前中に咲き、夕方にはしぼんでしまう一日花でもあります。
葉は長く扇状に広がっていて、宮廷人が持つ「檜扇」に似ている所からこの名が付けられました。
秋になると黒い種子を付けますが、これが射干玉(ぬばたま)で、和歌の世界では、黒や髪そして夜にかかる枕詞として使われています。
「ぬばたまの夜さり来れば巻向の川音高しもあらしかも疾(と)き」柿本人麻呂の作です。
最近では準絶滅危惧種に指定されています。大切に保存して行きたいものです。